コラム2015年5月15日

☆風林火山

“バナナのたたき売り”状態となってきた。シャープの目標株価のことだ。メリルリンチ日本証券が従来の260円から「60円」に下げ、UBS証券も170円から「40円」に修正した。通常、この手の競争に加わらない国内勢でも、大和証券は(目標株価を変更しないまま)「最大希薄化時の1株利益は63円」との試算を示している。

UBS証券が少し前に出したレポートの題名は「『中小型液晶で成長』というデジャヴュ(既視感)」だったが、前にも似たような光景を目にしたような…。2012年の秋口。やはり外資系証券中心に各社こぞってシャープの目標株価を引き下げ、この時はドイツ証券の「85円」が“最安値”だった。現実の株価といえば、既に142円で底を打っていて、ドイツ証券レポート発行の半年後には高値633円を付けている。高値でも、安値でも、アナリストの極端な目標株価は昔からあった。そういえば、今や懐かしリーマン証券の「ソフトバンク40万円目標」なんてのも…。

もちろん、大規模減資の予定される「今回は違う」のかもしれないが、カラ売り狙いの方は、ゆめゆめアナリストの甘言に乗ってハシゴを外されることのなきよう、ご注意を。豊田織機。(A)

関連記事